「SNSをプロに頼もうと思っているんですが、どこがいいですか?」
こういう相談を受けるとき、まず聞き返したくなることがあります。
「今、自社のSNSをどう使いたいか、言葉にできますか?」と。
この問いに答えられない状態でコンサルに依頼しても、成果が出ないことがほとんどです。
プロに頼む前に、自分たちでやっておくべきことがあります。
それを整理してからでも、遅くはありません。
コンサルに頼んでも成果が出ない会社に共通すること
SNSコンサルや運用代行を依頼したのに、成果が出なかった。
そういう経験をした会社の話をよく聞きます。
担当者が変わりやすい、報告書が数字の羅列だけ、提案が的外れ。
不満の原因はさまざまですが、根本にある問題は別のところにあることが多いです。
依頼する側が「何を達成したいか」を言語化できていなかったことです。
目的が曖昧なまま依頼すると、コンサル側も何を目指せばいいかわかりません。
フォロワー数を増やすことが目標になり、ビジネスの成果とはつながらない運用が続きます。
コンサルを最大限活かすためには、依頼する前に自社の目的を整理しておくことが不可欠です。
まず「何のためにSNSをやるか」を言葉にしてください
SNSコンサルに依頼する前に、まず自社でやっておくべきことがあります。
SNSを使う目的を言葉にすることです。
集客のためなのか、採用のためなのか、ブランド認知のためなのか。
目的によって、使うSNSも、発信する内容も、成果の測り方もまったく変わります。
この目的が曖昧なまま依頼すると、コンサル側がどんなに優秀でも的外れな提案しかできません。
目的を言葉にするとは、具体的に言えば
「半年後に問い合わせを月10件増やしたい」
「来年の新卒採用で応募者を20人集めたい」
というレベルで言語化することです。
漠然と「SNSで成果を出したい」では目的になりません。
この言語化ができている会社は、コンサルを依頼したときの成果が大きく変わります。
自社のターゲットを「一人」具体的に描けますか?
目的の次に整理しておくべきことは、誰に届けたいかです。
ターゲットを言葉にしておくことで、コンサルとの認識合わせがスムーズになります。
「30代の経営者」という粒度では足りません。
どんな悩みを持っていて、どんな情報を探していて、どんな言葉に反応するのか。
そこまで解像度を上げておくことで、発信する内容の方向性が決まります。
ターゲットを一人具体的に描くとは、その人の職業、年齢、日常の悩み、SNSの使い方、どんな投稿に反応するかをイメージできる状態にすることです。
この解像度がコンサルに共有できると、提案の質が格段に変わります。
競合のSNSを一度だけ真剣に見てみてください
コンサルに依頼する前にもう一つやっておくと効果的なことがあります。
同業他社のSNSを真剣に見ることです。
どんな内容を発信しているか、どの投稿の反応がいいか、フォロワーがどんなコメントをしているか。
これを確認しておくことで、自社が入り込める余白が見えてきます。
競合が力を入れていない領域は、自社が先に取れるポジションです。
コンサルに「競合がやっていないことをやりたい」という方向性を伝えられると、差別化につながる提案が生まれやすくなります。
競合分析は特別なツールがなくても、スマホ一台でできます。
依頼前の30分を、ここに使ってみてください。
過去の投稿データを確認しておく
すでにSNSアカウントを持っている会社は、過去の投稿データを確認しておくことをおすすめします。
インサイトを見たことがない、という担当者は意外に多いです。
どの投稿のリーチが高かったか、保存が多かった投稿はどれか、フォロワーが増えたタイミングはいつか。
こういったデータを確認しておくことで、何が機能していて何が機能していないかの仮説が立てられます。
コンサルに「過去にこういう投稿をしたときに反応がよかった」という情報を提供できると、最初から精度の高い提案が受けられます。
データがない状態でゼロから始めるより、過去の蓄積を活かした運用設計ができます。
アカウントがある場合は、依頼前に必ず過去データを確認しておいてください。
準備が整ったとき、コンサルは本当の力を発揮する
目的の言語化、ターゲットの明確化、競合分析、過去データの確認。
これらを自分たちでやっておくことで、コンサルへの依頼が「丸投げ」ではなく「協働」になります。
丸投げと協働では、成果がまったく違います。
自分たちの目的とターゲットが明確になっている状態で依頼すると、コンサルはその情報をベースに最適な戦略を提案できます。
自社のことを深く理解した上での提案は、どんなテンプレートより精度が高くなります。
コンサルに頼むことを決める前に、まずここまで自分たちで整理してみてください。
整理していく過程で、実は自分たちだけで解決できることに気づく場合もあります。
それはそれで、大きな収穫です。
準備が整った状態で依頼したとき、コンサルは本当の力を発揮します。

