「SNSやってます」が口癖の会社ほど、成果が出ていない理由

「SNSはやってますよ。Instagramも、Xも、一応やってます」

こう答える経営者や担当者は多いです。
でもその後に続く言葉は、たいていこうです。
「まあ、成果は出てないんですけどね」。

SNSをやっていることと、SNSを活用できていることは、まったく別の話です。
「やっている」状態から「活用できている」状態に変わったとき、初めてビジネスが動き始めます。
その差がどこにあるのか、今回は具体的にお伝えします。

目次

「やっている」会社と「活用できている」会社、何が違うのか

SNSを「やっている」会社の特徴は、投稿することが目的になっていることです。
週に何回投稿したか、フォロワーが何人いるか、いいねが何件ついたか。
これらを管理することに力を注いでいます。

でもそれはSNSを動かしているだけで、活用しているとは言えません。

SNSを「活用できている」会社は、投稿の先にある目標から逆算して動いています。
問い合わせを月に何件増やしたいのか、どんな人に来てほしいのか、そのためにどんな投稿をすべきか。
目標から逆算して投稿の内容・頻度・トーンを決めているから、SNSがビジネスの成果につながっていきます。

「やっている」と「活用できている」の差は、目的意識の有無です。
何のためにSNSをやっているのかが明確かどうか。
ここが出発点です。

「とりあえずやってみよう」が失敗の始まり

多くの会社がSNSを始めるきっかけは「周りがやっているから」「やったほうがいいと聞いたから」です。
目的が曖昧なまま始めて、何となく投稿を続けて、半年後に「成果が出ていない」と気づく。

このパターンは非常によく見られます。

目的が曖昧なままSNSを始めると、何を投稿すればいいかわからないまま惰性で続けることになります。
投稿のトーンもターゲットもバラバラになる。
フォロワーは「このアカウントが何をしたいのかわからない」と感じて、フォローする理由を見つけられません。

SNSを始める前に「何のためにやるのか」を言語化することが、活用への第一歩です。
集客のためなのか、採用のためなのか、ブランド認知のためなのか。
目的によって、使うSNSも、発信する内容も、成果の測り方も変わります。

「数字を追っている」と「数字を読んでいる」は違う

SNSをやっている会社の多くは、フォロワー数やいいね数を定期的に確認しています。
でも確認しているだけで、そこから何かを読み取って次のアクションに活かしているかというと、そうではないことがほとんどです。

数字を「追っている」のと「読んでいる」のは全然違います。

数字を読むとは、どの投稿がなぜ反応されたのかを分析して、次の投稿に活かすことです。
先週の投稿でプロフィールへのアクセスが増えたのはなぜか、いつもより保存が多かった投稿と少なかった投稿の違いは何か。
こういった問いを立てて、仮説を持って次の投稿を作る。

このサイクルが回り始めたとき、SNSは「やっているもの」から「活用しているもの」に変わります。
逆に数字を見ても何も考えずに次の投稿を作り続けている限り、どれだけ時間をかけても成果は生まれません。

SNSに「担当者」はいますか?

SNSが活用できていない会社のもう一つの共通点は、誰がやるかが曖昧なことです。

「みんなで投稿しましょう」
「手が空いた人がやってください」
という運用は、実質的に誰もやっていない状態と同じです。
責任の所在が曖昧だと、投稿の一貫性がなくなり、分析も改善も起きません。

SNSを活用するためには、担当者を明確に決めることが必要です。
一人でなくてもいいですが、最終的な責任を持つ人間が必要です。
その人がKPIを管理して、投稿の方向性を決めて、定期的に振り返りをする。
この体制がないと、SNSは永遠に「とりあえずやっているもの」のままです。

担当者が決まったら、次は権限を与えることです。
投稿内容を毎回上司に確認しなければならない体制では、SNSの鮮度が失われます。
方向性を共有した上で、担当者が裁量を持って動ける環境を作ることが、SNS活用を加速させます。

「活用できている」状態になると、何が変わるのか

SNSが「活用できている」状態になると、具体的に何が変わるのかをお伝えします。

まず、投稿を作るのが楽になります。
目的とターゲットが明確になると、何を投稿すべきかの判断が速くなります。
ネタ切れに悩む時間が減り、投稿の質が上がります。

次に、数字の意味がわかるようになります。
フォロワーが増えた、いいねが減った。
これらの変化がなぜ起きたのかを説明できるようになります。
説明できるということは、コントロールできるということです。

そして、SNSからの成果が見え始めます。
問い合わせが来た、サイトへの流入が増えた、採用応募が届いた。
こういった具体的な成果が数字で確認できるようになります。

「SNSやってます」から「SNSで成果出てます」に変わるために必要なのは、特別なスキルでも大きな予算でもありません。
目的を明確にして、担当者を決めて、数字を読む習慣を作る。
この3つだけです。

今日から「やっている」を「活用している」に変えるために

この記事を読んで、自社のSNS運用に心当たりがあった方は、まず一つだけ変えてみてください。

SNSの目的を言語化することから始めてください。
「集客のため」「採用のため」「ブランド認知のため」。
どれでも構いません。
目的が決まったら、その目的に対してどんな数字を追えばいいかが自然と見えてきます。

目的が決まれば、投稿の方向性が決まります。
投稿の方向性が決まれば、担当者が動きやすくなります。
担当者が動きやすくなれば、継続できます。
継続できれば、数字が積み上がります。
数字が積み上がれば、改善できます。

すべての始まりは「何のためにやるのか」という一つの問いです。
その答えを持っているかどうかが、「やっている」と「活用できている」を分ける、最初の分岐点です。

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