同じような内容を投稿しているのに、あの会社の投稿は反応がいい。
自分たちの投稿はスルーされる。
この差は何なのか。
写真のクオリティの差かもしれない、投稿する時間帯の問題かもしれない。
そう思って改善してみても、状況が変わらない。
実は多くの場合、差は文章にあります。
読まれる投稿と読まれない投稿の違いは、内容より文章の構造と書き方にあることがほとんどです。
今回はその具体的な差をお伝えします。
最初の一文で「読む」か「スルー」かが決まる
SNSの投稿で最も重要なのは、最初の一文です。
Instagramのキャプションは最初の数行しか表示されず、続きは「もっと見る」をタップしないと読めません。
Xは流れるタイムラインの中で瞬時に判断されます。
最初の一文で読む価値があると感じてもらえなければ、その先は読まれません。
たとえば飲食店がランチの投稿をするとき、こんな書き出しをよく見かけます。
「本日のランチメニューのご紹介です。今日は〇〇をご用意しました。」
これを読んで続きを読もうと思う人はほとんどいません。
同じランチの投稿でも「11時半になると行列ができる理由が、ようやくわかった気がします」という書き出しなら、続きが気になります。
内容は同じでも、入口が違うだけで読まれるかどうかが変わります。
最初の一文は、読者の頭の中にある疑問や興味に直接触れることが重要です。
自社の紹介や挨拶から始める限り、その先を読んでもらえる可能性は低いままです。
「自分たちが言いたいこと」を書くと読まれない
読まれない文章を書いている会社に共通しているのは、自分たちが伝えたいことを書いていることです。
ある工務店がこんな投稿をしていました。
「当社では国産の無垢材にこだわり、職人が一棟一棟丁寧に手がけています。
創業以来、品質への妥協は一切ありません」。
書いている会社は自社の強みを伝えたつもりです。
でも読んでいる人の頭には何も引っかかりません。
なぜなら読んでいる人は「自分の家づくりの悩みを解決できるか」しか興味がないからです。
同じ内容でも「新築後10年、後悔している人が口を揃えて言うことがあります。
床材の選び方です」という書き出しで入れば、新築を検討している人は食いつきます。
その後に無垢材の話につなげれば、自然に読んでもらえます。
伝える内容は同じでも、誰の視点で書くかで反応は全然違います。
投稿を書く前に「この投稿を読む人は今どんな悩みを持っているか」を考えてから書き始めることが、読まれる文章への最初の一歩です。
抽象的な言葉は読者の頭に何も残さない
SNSの投稿でよく見かける言葉があります。
丁寧な対応、高品質、お客様第一、こだわりの素材。
こういった言葉を使っている会社は多いです。
でもこれらの言葉は、読んだ人の頭に具体的なイメージを一切生みません。
丁寧な対応とはどういうことか。
連絡から24時間以内に返信する、施工後1年間は無償で対応する、担当者が変わらず最後まで同じ人間が責任を持つ。
こういった具体的な事実に置き換えることで、初めて読んでいる人の頭にイメージが浮かびます。
高品質も同じです。
どんな基準で何をどこまでやっているかを具体的に書かないと、どの会社でも言えることになってしまいます。
具体的に書くほど、読んでいる人の信頼が上がります。
逆に抽象的な言葉を並べるほど、どこにでもある投稿になります。
自社の投稿を見直したとき、具体的な数字や事実がどれだけ入っているかを確認してみてください。
読まれても行動されなければ意味がない
読まれる文章を書けるようになっても、読んだ人が何も行動しなければビジネスの成果につながりません。
多くの投稿が情報を伝えて終わっています。
読んでいる人は「ふーん、なるほど」と思ってスクロールします。
せっかく読まれても、そこで終わりです。
読まれて成果につながる文章には、最後に次の行動への誘導があります。
保存しておくと後で役立ちます、という一言があれば保存率が上がります。
同じ悩みがある方はコメントで教えてください、という一言があればコメントが増えます。
詳しくはプロフィールのリンクから、という一言があればサイトへの流入が増えます。
ただし毎回問い合わせを促すような書き方は逆効果です。
売り込みが続くとフォロワーが離れます。
保存を促す投稿、コメントを促す投稿、サイトへ誘導する投稿を目的別に使い分けることで、全体としてビジネスの成果につながっていきます。
文章力より構造を意識することが先です
文章が苦手だという担当者は多いです。
でも読まれる投稿文を書くために特別な文章力は必要ありません。
読まれる投稿には共通した構造があります。
最初の一文で読者の興味を引き、本文で読者の悩みや疑問に答え、最後に次の行動を促す。
この流れが整っていれば、文章がうまくなくても読まれます。
次の投稿を書く前に、この3点だけ確認してみてください。
最初の一文は読者の悩みや興味から入っているか。
本文は自分たちの言いたいことではなく読者の知りたいことを書いているか。
最後に読者が次に取るべき行動を一言添えているか。
この確認をするだけで、これまでとは違う投稿が生まれます。
文章力は後からついてきます。
まず構造から変えることが、読まれる文章への近道です。

