Instagramのインサイトを見ていると、いいねはそれなりにつくのに保存数がほぼゼロ、という投稿がよくあります。
保存はいいねより購買に近い行動です。
「後でまた見たい」「いつか使いたい」という気持ちが生まれたときに押されます。
保存されない投稿は、見られて終わりになっています。
なぜ保存されないのか。
その理由を知ることが、SNSで成果を出すための重要な手がかりになります。
保存とはどういう行動か
保存を押すとき、人はどんな気持ちでいるのかを考えてみてください。
「この情報、後で使えそう。」
「もう一度読み返したい。」
「誰かに教えたい。」
こういった気持ちが生まれたときに、人は保存します。
一瞬の共感で押すいいねとは、まったく性質が違います。
保存した投稿は後日また開かれます。
何度も見返されることで、そのアカウントへの信頼が積み上がっていきます。
いいねはその瞬間で終わりますが、保存は時間をかけて関係を育てる行動です。
Instagramのアルゴリズムが保存を高く評価するのは、このためです。
保存されない投稿に共通すること
保存されない投稿には、共通した特徴があります。
見た瞬間に内容がすべてわかってしまうことです。
きれいな写真と短いキャプション、今日のランチの紹介、営業のお知らせ。
こういった投稿は見てすぐに消化できます。
後で見返す必要がないため、保存する理由が生まれません。
また「自分には関係ない」と感じる投稿も保存されません。
どんなに有益な情報でも、見ている人が「これは自分のことだ。」と感じなければ保存には至りません。
誰にでも届く投稿は、誰にも深く刺さらないのです。
保存される投稿が持っている条件
保存される投稿には共通した条件があります。
後で使える情報が入っていることです。
料理のレシピ、仕事で使えるノウハウ、知っておくべき業界の知識。
こういった「ストック型」のコンテンツは、見た瞬間に使う必要がなくても「いつか役立つ」と感じさせます。
その感覚が保存につながります。
もう一つの条件は、ターゲットに刺さる内容であることです。
広く浅く届けようとした投稿より、特定の悩みを持つ人に向けて作った投稿のほうが保存されます。
「これは自分のために書かれた投稿だ。」
と感じた人は、手元に残しておこうと思います。
いいねを狙う投稿と保存を狙う投稿は別物
いいねが多い投稿と保存が多い投稿は、必ずしも一致しません。
この違いを理解せずに運用していると、いいねは増えても保存が全然つかない状態が続きます。
いいねを多く集めるのは、共感を呼ぶ投稿です。
思わず「わかる。」と思わせる言葉、きれいなビジュアル、タイムリーな話題。
こういった投稿は拡散力がありますが、後で見返す必要がないため保存には至りません。
保存を集めるのは、価値を提供する投稿です。
見ている人が「これは手元に置いておきたい。」と感じる情報量と具体性が必要です。
一つの投稿でいいねと保存の両方を狙うのは難しいことが多いです。
目的に応じて投稿の種類を使い分けることが重要です。
保存率を上げるために今すぐできること
自社の投稿の保存率を上げるために、今すぐできることがあります。
まず直近10件の投稿のインサイトを開いて、保存数を確認してください。
いいねが多いのに保存がゼロの投稿がある場合、その投稿は「見て終わり」になっています。
逆に保存が多い投稿があれば、その投稿の何が保存を生んだかを分析してください。
次に次の投稿を作るとき、「この投稿を見た人は後で見返したいと思うか。」という問いを立ててみてください。
答えがノーなら、後で使える情報を一つ加えることを試みてください。
レシピなら分量の具体的な数字、ノウハウなら実際に使える手順、業界情報なら自社の見解。
こういった具体性が保存を生みます。
保存される投稿を作ることは、一朝一夕にはできません。
でも意識して作り続けることで、少しずつ保存率は上がっていきます。
保存率が上がることでアルゴリズムに評価され、より多くの人に届くようになる。
この好循環がSNS運用を成果につなげていきます。

