フォロワーをすぐに増やしたい。
そう思ったとき、プレゼント企画が頭に浮かびます。
フォローといいねで応募完了。
この手軽さで、数百、数千のフォロワーが一気に集まることもあります。
数字が伸びると、成果が出た気がします。
でも、その後に何が起きるのか。
今回は、プレゼント企画の本当の効果を冷静に見ていきます。
集まるのは「商品が欲しい人」ではない
まず、誰が応募してくるのかを考えてみてください。
プレゼント企画に集まるのは、その賞品が欲しい人です。
そして応募者の多くは、無料でもらえるものを探している、いわゆる懸賞目当ての人たちです。
あなたの会社や商品に興味があるわけではありません。
狙いは、当たるかもしれない賞品だけです。
つまり、増えた数字の中身は、見込み客とは限らないのです。
ここを見誤ると、後で苦しくなります。
企画が終わると、フォローは静かに外れていく
プレゼント企画には、決まった結末があります。
当選者の発表が終わると、応募していた人たちが、次々とフォローを外していくのです。
目的だった賞品の抽選が終われば、そのアカウントに留まる理由はありません。
すぐに外す人もいれば、フォローしたことを忘れたまま、無反応のフォロワーとして残る人もいます。
どちらにしても、あなたの投稿を心待ちにしてくれる相手ではないのです。
数字は残っても、中身は企画の前と変わっていない。
それが、よくある結末です。
増えすぎた無反応フォロワーが、足を引っ張る
やっかいなのは、フォローを外さずに残った人たちです。
一見、フォロワー数が増えたままで、得をしたように見えます。
でも、ここに落とし穴があります。
SNSのアルゴリズムは、投稿への反応率を見ています。
フォロワーは多いのに、いいねも保存もされない。
その状態は、「魅力のないアカウント」という評価につながりかねません。
興味のないフォロワーが大量にいると、投稿の反応率はむしろ下がります。
結果として、本当に届けたい人にすら、投稿が表示されにくくなる。
これでは本末転倒です。
「拡散したらお得」という設計の落とし穴
プレゼント企画の中でも、特に注意したい型があります。
シェアや拡散を応募条件にする企画です。
たくさん拡散されれば、一気に広がります。
短期間でフォロワーが跳ね上がることもあります。
ただ、拡散の動機が「当てたいから」である以上、広がった先にいるのも懸賞目当ての人です。
届く範囲は増えても、その中に見込み客が増えるとは限りません。
さらに、賞品目当ての拡散ばかりが並ぶと、普段の投稿の印象まで薄まります。
アカウントが何を伝えたい場所なのか、見えにくくなってしまうのです。
数字の伸びやすさにつられて、本来の発信軸を見失わないよう気をつけたいところです。
数字の見栄えと引き換えに、失うもの
プレゼント企画には、もう一つ見落としがちな代償があります。
賞品の費用と、企画の手間です。
それなりの賞品を用意し、応募を管理し、抽選して発送する。
決して小さくない労力とコストがかかります。
それだけのものを投じて、残るのが反応の薄いフォロワーだとしたら。
同じ労力を、中身のある投稿に注いだほうが、よほど実を結びます。
一時の数字のために、本当に必要な発信の時間を削っていないか。
一度立ち止まって考える価値があります。
それでも企画をやるなら、設計を変える
プレゼント企画のすべてが、悪いわけではありません。
やり方次第では、意味を持たせられます。
鍵は、賞品の選び方です。
誰でも欲しがる商品券やデジタル機器ではなく、自社の商品やサービスそのものを賞品にするのです。
そうすれば、応募してくるのは、自社の商品に興味がある人に絞られます。
当選者がその商品を気に入れば、本物のファンになってくれる可能性もあります。
懸賞目当ての人を集めるのではなく、見込み客だけを引き寄せる。
賞品を変えるだけで、企画の意味はまったく変わります。
本当のフォロワーは、地道にしか増えない
結局のところ、近道はありません。
あなたの投稿に価値を感じた人が、自分からフォローする。
その積み重ねでしか、本物のフォロワーは増えていきません。
時間はかかります。派手さもありません。
でも、そうして集まった一人ひとりは、あなたの投稿を待ち、反応し、いずれお客様になってくれる人たちです。
数字の大きさより、中身の濃さを追いかけてください。
急いで集めた一万人より、あなたを必要とする百人のほうが、ずっと大きな力になります。

