SNSの「中の人」を、社内の誰が担当すべきか

SNSを始めるとき、誰が投稿を担当するかは、後回しにされがちです。

手が空いている人や、若い社員に何となく任せてしまう。
そんな決め方を、よく見かけます。

けれど担当者の選び方は、アカウントの育ち方を大きく左右します。

発信の声色も、続くかどうかも、ここで決まってきます。
最初に立ち止まって考える価値のある問いです。

任せ方を間違えると、せっかくの発信が空回りしてしまいます。

社内の誰に任せるべきか、順番に見ていきます。

目次

「中の人」とは、アカウントを動かす担当者のこと

SNSの世界では、アカウントを動かす担当者を「中の人」と呼びます。
投稿を書き、コメントに返し、日々の発信を続ける役割です。

画面の向こうで会社の顔として振る舞う人、と考えると分かりやすいです。

お客様から見れば、この人の言葉がそのまま会社の印象になります。
中の人が変われば、同じ会社でも受ける印象は変わります。

元気な投稿が続けば活気のある会社に見えます。
淡々とした投稿が続けばその通りに伝わります。

誰が担うかは、決して小さな問題ではありません。

中の人の人柄や言葉づかいが、アカウントの雰囲気を作っていきます。

役割をはっきりさせないまま始めると、発信がぶれて続きにくくなる。
最初に担当をきちんと決めておくことが、後々の安定したアカウント運営につながっていきます。

「若いから」で決めるのは、よくある失敗

担当を決めるとき、若い社員に任せがちです。
スマホに慣れているから、という理由がよく聞かれます。

私生活でSNSを使えることと、会社の発信ができることは、別の話です。
友達への投稿と、会社の顔としての投稿では、求められるものが違います。

気軽な感覚のまま会社の発信をすると、思わぬ失礼につながることもあります。

若い人が向かないわけではありません。
向き不向きは年齢ではなく、その人の資質で決まる。

慣れだけで選ぶと、何を発信すべきか分からず手が止まりがちです。
任された側も、何を書けばいいか分からず困ってしまいます。

本当に大切なのは、自社のことを自分の言葉で語れるかどうかです。

向いているのは、自社の良さを語れる人

中の人に向くのは、自社の商品やサービスをよく知る人です。
何が強みで、誰に喜ばれているかを語れる人が理想です。

お客様と接した経験があれば、生の言葉で発信できます。
よくある質問や喜ばれた場面を、そのまま投稿の種にできます。

現場を知る人の一言には、借り物ではない説得力があります。

完璧な文章力より、伝えたい中身を持っているかが効いてきます。
文章は書きながら上達しますが、中身は一日では身につかない。

こつこつ続けられる人も向いています。
発信は一度で終わるものではなく、毎日の積み重ねだからです。

気負って凝った投稿を狙うより、無理なく出し続ける方が伸びます。

華やかさより、地道に続けられる人が結局は強いです。

一人に任せるか、チームで回すか

担当は一人がいいのか、何人かで分けるのか、迷うところです。

一人に任せると、言葉づかいや雰囲気がそろいます。
読む人にとって、安定した印象は安心につながります。

毎回同じ人が話しているような一貫性が、信頼を育てます。

その人が辞めたり休んだりすると、止まってしまう危険もあります。

これを属人化と呼びます。
仕事のやり方や情報が、一人の頭の中だけにある状態のことです。

チームで回せば、誰かが抜けても止まらずに続けられる。
その代わり、書き手によって雰囲気がばらつきやすくなります。

複数で担うなら、言葉づかいのルールを決めておくと、ぶれを防げます。

どちらが正解とも言えず、自社の規模や人手に合わせて選びます。

任せきりにせず、方向だけは共有する

担当を決めたら、あとは丸投げ、とはいきません。
経営者や責任者が、進む方向だけは共有しておく必要があります。

何のために発信するのか、誰に届けたいのかを、最初にすり合わせます。

土台が同じなら、細かい言い回しや写真選びは担当者に任せられます。

一つひとつの投稿に毎回許可を求めていては、発信が遅れてしまう。
承認の手間が増えるほど、投稿の鮮度も落ちていきます。

ある程度は任せ、判断に迷うときだけ相談する形が回しやすいです。

任せきりでも、口を出しすぎても、うまくいきません。
短い相談の場を定期的に持つと、ずれを早めに直せます。

方向の共有と日々の自由、その二つの線引きが大切です。

続けられる仕組みまで、セットで考える

誰に任せるかと同じくらい、続く仕組みづくりが欠かせません。

投稿のルールや過去の流れを、簡単でいいので書き残しておきます。
どんな話題を扱い、何を避けてきたかが分かれば、引き継ぎは楽になります。

担当が代わっても引き継げるよう、情報を一人で抱えない工夫です。

ログイン情報の管理や、簡単な手順書があると安心できます。
これがないと、担当が抜けた途端に何も分からず手が止まります。

社内に適任が見つからないこともあります。
その場合は、一部を外部に頼る選択肢も持っておくと無理がありません。

担当選びは、人選と仕組みを合わせて考えると、長く続く。

任せて終わりではなく、続く土台まで用意しておきます。
始める前にここを整えるほど、後の負担は軽くなります。

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