クリスマス、お正月、母の日。
世の中が季節の話題で盛り上がるとき、自社もそれに乗るべきか迷ったことはないでしょうか。
乗れば賑わいに加われる気もするし、無理に乗れば不自然な気もする。
今回は季節やイベントにどこまで乗るべきか、その見極め方をお伝えします。
なぜ、季節やイベントは投稿に向いているのか
まず、季節の話題が投稿に向いている理由から見ていきます。
その時期は多くの人が同じことを考えています。
クリスマスが近づけば、誰もがプレゼントや過ごし方を意識します。
季節の話題には、すでに多くの人の関心が集まっているのです。
関心の集まる話題に乗れば、自社の投稿も自然と目に留まりやすくなります。
何もない日の投稿より、注目を集めるきっかけをつかめます。
ただし「乗っかるだけ」では意味がない
季節に乗ると決めても、注意したいことがあります。
ただ「メリークリスマス」とだけ投稿しても成果にはつながりません。
同じような投稿は世の中にあふれています。
その中に埋もれてしまえば、せっかく乗っても意味がありません。
大切なのは、季節の話題と自社をどう結びつけるかです。
ただ流行に乗るのではなく、自社ならではの切り口を添える。
そのひと工夫が、ありふれた季節の投稿を自社の投稿に変えます。
自社の商品やサービスと「結びつける」
では、どう結びつければいいのか。
鍵は、季節と自社の接点を見つけることです。
たとえば飲食店なら、その季節の食材を使ったメニューを紹介できます。
美容室なら、季節に合わせた髪の悩みと対策を語れます。
工務店でも、梅雨どきの湿気対策など、季節ごとの暮らしの困りごとに答えられます。
どんな業種にも、季節と関わる切り口は必ずあります。
イベントを自社の専門性を見せる機会に変える。
その視点を持てば、季節の話題は宣伝くさくならず役立つ情報として届きます。
大きな行事より「身近な季節」を狙う
季節の話題というと、大きなイベントを思い浮かべがちです。
でも狙い目は、もっと身近な季節の移ろいです。
衣替えの時期、梅雨入り、新生活の始まり。
こうした日常の節目は、多くの人が実感を持って受け止めます。
大きな行事は競合も多く、埋もれやすいものです。
身近な季節の話題なら自社の専門性と結びつけやすく、共感も得やすい。
そこに隠れたチャンスがあります。
「お客様の行動」に合わせて先回りする
季節の投稿には、もう一つ意識したい視点があります。
お客様が動くより少し早めに発信することです。
たとえば母の日の当日にギフトを紹介しても、多くの人はすでに準備を終えています。
本当に役立つのは、人が贈り物を考え始める二週間ほど前です。
お客様が迷い始めるその瞬間に、答えとなる情報を届ける。
当日に乗り遅れて慌てるより、少し先回りして仕込んでおく。
その一手間が、投稿を実際の来店や購入へとつなげます。
前もって「年間カレンダー」で仕込む
季節の投稿で意外と多い失敗が、直前になって慌てることです。
気づいたときには、もうイベント当日。
準備が間に合わず、ありきたりな投稿で済ませてしまう。
これを防ぐには、一年の行事を前もって書き出しておくことです。
どの時期に何があるかを把握しておけば、余裕を持って投稿を用意できます。
季節の投稿は思いつきではなく、計画で差がつきます。
前もって仕込んでおくことが、質の高い投稿につながります。
避けたほうがいい話題もある
季節の話題に乗るとき、慎重になるべき領域もあります。
災害が起きた直後や、悲しい出来事が重なる時期です。
そうしたタイミングで、いつも通りの宣伝めいた投稿をすると、配慮がないと受け取られかねません。
世の中の空気を読むことも、発信者の大切な役割です。
盛り上がりに乗るかどうかだけでなく、今は控えるべきか。
その判断ができることが信頼を守ります。
乗った投稿の「反応」も見ておく
季節の投稿は、出して終わりにしないことも大切です。
どの季節の話題が自社のお客様に響いたのか。
それを振り返ると、翌年に活きてきます。
たとえばクリスマスより、地元の小さなお祭りのほうが反応が良かった。
そうした発見は自社ならではの手がかりです。
反応の良かった季節は、翌年さらに力を入れる。
鈍かったものは思いきって手を引く。
こうして毎年見直すうちに、自社に本当に合う季節の話題がはっきりしてきます。
そうやって積み重ねた知見は、年々ほかにはない強みになっていきます。
無理に全部に乗らなくていい
最後に、大切なことをお伝えします。
すべての季節やイベントに無理して乗る必要はありません。
自社と関係の薄い話題に無理やり絡めても、不自然さが伝わるだけです。
乗るべきは、自社と自然につながる季節だけで十分です。
流行を追いかけて振り回されるより、自社に合うものを選んで丁寧に発信する。
その落ち着きが、長く愛されるアカウントを育てます。

